英語が苦手でも大丈夫!な国際交流
留学生が教えてくれたこと―"間違えても恥ずかしくない"

熊本市動植物園で出会った小さな女の子を見て声を発したのはモロッコ人でした。「今、"ヤバイ"を覚えてるんですよ!」と笑うのはC3元部長の教育学部3年?赤嶺奈美さん。しばらく2人で楽しそうに「ヤバイ!」を連呼していました。「意味わかってるの?」と他の部員が尋ねると、「"ヤバイカワイイ"は、"very very nice"!」とモロッコ人の留学生は答えました。
C3は、熊本大学公認の国際交流サークルで、サークル名は「Cross Cultural Communication」の略。4月と9月に行う留学生を迎えるウェルカムパーティーや、8月と2月に行う留学生を送るお別れパーティーといったパーティーをメインに、留学生のサポートをしたり、休日に留学生と遊びに出かけて国際交流を図る活動をしています。また、外国語を学びたい人のために外国語講座も開催しています。
この日のテーマは、「動物園へ行こう、江津湖で遊ぼう」。ただし、特別に何か催し物を準備しているわけではありません。動物を見て楽しんだり、アトラクションに乗って楽しんだり、水遊びしたり、ボールで遊んだり、お弁当を食べたり…普段友達と一緒に遊ぶように、留学生達と遊びました。この日集まったのは、日本人5名、モロッコ人3名、フランス人1名、中国人1名、台湾人1名。「日曜日だから、教会に行っている人が多くて、今日は参加者が少ないです」さすが国際交流サークルです。
国際交流サークルと聞くと、終始英語が飛び交っているようなイメージですが、実際は日本語で会話することの方が多いそう。「留学生は日本語を学びに日本へ来ているので。その人のレベルに合わせた日本語を話すように心掛けています」と赤嶺さん。反対に、留学生から外国語を教えてもらうこともあるそうです。「韓国語、話せるんですよ!」と赤嶺さんは嬉しそうに教えてくれました。そして今はフランス語とアラビア語を勉強中とのこと。赤嶺さんは時折「こうだったっけ?」と留学生に話しかけながら、フランス語やアラビア語を話していました。「留学生は間違えても一生懸命日本語で話しかけてきます。それが嬉しいし、"間違えても恥ずかしくない"ということを教えてもらいました」。
C3の縁の下の力持ちさん達

「今でも困ったことがあったら連絡をします。卒業した先輩方もパーティーにも遊びに来てくださるんですよ!」と赤嶺さんは教えてくれました。
もう1人、赤嶺さんを支えてくれた人がいます。赤嶺さんと一緒に部長を務めていた、教育学部3年?茶谷由佳里さんです。イベント当日の司会進行を赤嶺さんが務めるならば、その準備を主だって行っていたのは茶谷さんでした。
「情報発信に悩みました」と茶谷さん。留学生が来日する際、空港でお出迎えをして、留学生にC3の説明をするそうです。その際、LINEやFacebookで繋がりを持ち、C3のイベント情報を発信するそうです。しかし、周りの友達からは、もっと多くの人がC3のイベントに参加したいという声を聞くそうです。「SNSの繋がりがない人にどう発信をしたらいいのか…」、部長を退任した今でも茶谷さんは頭を悩ませているようです。留学生のいる寮に遊びに行って、直接本人達にイベント告知をすることもあるそうです。情報発信については、C3の課題でもありますが、C3の活動に留学生が注目している表れでもあります。

イベントが目白押し!


(2015年11月12日掲載)
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