熊本大学ノートテイカーサークルが平成30年度入学式で要約筆記を実施しました
熊本大学ノートテイカーサークルが平成30年度入学式で要約筆記を実施しました
平成30年4月4日(水)に行われた入学式において、熊本大学ノートテイカーサークルが担当して、要約筆記(文字通訳)を行いました。平成30年3月25日(日)に行われた卒業式に続き、2度目の実施となりました。
「聴覚障がいがあるので講義内容が聴き取りづらい」-平成23年、熊本大学では、一人の学生の声をきっかけに「ノートテイク支援」を開始しました。「ノートテイク」「パソコンノートテイク」とは、文字を利用して音情報をきこえない人やきこえにくい人に伝え、その場にいるすべての人々の「場」への対等な参加を保障する「情報保障」の取り組みのひとつです。
具体的には、対象学生が受講している席の横に座り、講師の言葉を文字に書き起こします。ノートテイカーサークルは、この支援を行っています。
ノートテイカーサークルのメンバーは現在、学部生13名、大学院生2名。週に2回、メンバーが集まりノートテイクの練習会を行い、スキルアップをはかっています。
3月の卒業式、そして4月の入学式のため、メンバーは練習日を増やし、準備を整え要約筆記に臨みました。
式典会場の袖にメンバーが座り、パソコンで要約筆記を行い、舞台の上のスクリーンを使って文字通訳をしました。また、式典会場の外のスクリーンにもテロップ形式で文字を映し出しました。会場外では音声が聞き取りにくい場所もあり、この文字通訳がたいへん役立ちました。
「ノートテイク支援」は、学生が学生を支える支援活動です。ノートテイカーサークルは、<より良いサポート>を目指して頑張っています。
「ノートテイク」「パソコンノートテイク」に興味のある学生さんがいましたら、学生支援室まで連絡をお願いします。
卒業式での要約筆記、熊本大学では初めての試み | 式典会場の外に設置されたスクリーンでも テロップ形式で文字通訳を見ることができます |
入学式での要約筆記 | メンバーが舞台の袖で要約筆記中 | 会場の外でも文字通訳が役立ちます |
(2018年4月27日掲載)