定例学長記者懇談会を開催しました
令和7年7月9日(水)、本部棟1階大会議室にて定例学長記者懇談会を開催しました。
小川 久雄学長の挨拶に続き、「学校教育における自己調整力を高める指導法の研究~技術科教育の実践を通して~」について、大学院教育学研究科の大塚芳生教授が説明しました。
大塚教授は、長年にわたり中等教育における技術科教育の研究?実践に携わり、子どもたちの「自己調整力」、すなわち自ら学びを調整し進めていく力を育てる指導法の研究?実践に取り組んでこられました。今回変化の時代に求められる主体的な学びをどう育てるかについて、現場での実践を交えてご説明いただきました。
次に、「ブラジルとイギリスとの生殖工学技術における共同研究~トビタテ!留学JAPANの報告~」について、大学院医学教育部博士課程3年の前田龍成さんが説明を行いました。
前田さんは、研究者としての視野を広げるため、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」制度に採択され、ブラジルおよびイギリスの研究機関に留学。現地では、先進的な生殖補助技術や胚培養の手法について共同研究を行い、国際的な視点から研究を深められており、今回、留学を通じて得られた学術的成果や国際共同研究の経験などについてご説明いただきました。
次に、「台湾との戦略的連携の強化」について、研究?グローバル戦略、産学連携担当の大谷順理事?副学長が説明を行いました。
熊本大学は近年、台湾の有力大学との国際連携を積極的に進めており、この度、熊本大学黒髪北キャンパス内に「UAAT-KOOU華語教育センター」が設置されることになりました。また、今月15日に台湾のトップ大学の学長を招いたハイレベル会合や、翌16日には約150名の関係者が参加する「日台大学学長フォーラム」も予定されており、本学が担っている日台連携の役割や、こうした取り組みの背景と今後の展望についてご説明いただきました。
次に、「新『肥後時修館』高大接続科目等履修生の募集」について、大学教育統括管理運営機構の平英雄准教授が説明を行いました。
本学では、高校生が大学の授業を先取りして履修できる「肥後時修館」制度を展開しており、2025年度は「新『肥後時修館』」として3つの科目を開講予定です。大学での学びへの関心を高め、スムーズな高大接続を目指す本学の取り組みについてご説明いただきました。
最後に、告知も兼ねて「阿蘇くまもと空港」の本学の看板が5月にリニューアルしたこと及び五高記念館で開催される「企画展 五高と戦争」について説明を行いました。
参加した報道機関からはそれぞれの発表に関して多くの質問があり、活発な意見交換が行われました。懇談会の資料は こちら を参照してください。
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小川学長 | 大塚教授 |
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前田さん | 大谷理事?副学長 |
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平准教授 | 「阿蘇くまもと空港」の看板 |