熊本大学埋蔵文化財調査センター発掘調査速報2020を掲載しました

 熊本大学は、敷地の多くが遺跡の上に立地していることから、構内における開発行為に際しては事前に発掘調査を実施しています。今回は、令和元年(2019年)に実施された熊本大学工学部研究資料館に関する発掘調査成果を掲載します。

 黒髪南地区に所在する熊本大学工学部研究資料館は、熊本大学工学部の前身である熊本高等工業学校の機械実験工場として明治41年(1908年)に建てられた赤レンガ造りの建物です。平成6年(1994年)、国の重要文化財に指定されましたが、平成28年(2016年4月の熊本地震によって大きな被害を受けてしまいました。平成30年(2018年)に災害復旧工事が始まり、令和元年(2019年)5月から埋蔵文化財調査センターによって床下部分の発掘調査が実施されました(1903調査)。調査の結果、資料館に付随する床下遺構が良好な状態で検出され、建設順序を考古学的に復元することができました。

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床下の考古学 熊本大学工学部研究資料館の発掘調査(1903調査)の成果 [PDF1.83MB]

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