推定500匹のコクゾウムシが練り込まれた土器を発見
【概要説明】
熊本大学大学院人文社会科学研究部?小畑弘己教授は、平成28年2月に発見した北海道福島町館崎(たてさき)遺跡から出土した縄文時代後期の深鉢形土器に、推定で500匹のコクゾウムシが練り込まれていたことを発見し、平成30年11月13日に科学雑誌「Journal of Archaeological Science Reports」誌上で発表しました。
今回のコクゾウムシを多量に混入した土器の発見は、縄文時代のクリ栽培とその拡散、それら食物に対する縄文人たちの精神性を表徴する世界的にも極めて希な発見であり、最近発見が相次いでいるダイズやエゴマなどの栽培植物を多量に混入した縄文土器などとともに、今後、縄文時代や縄文人に対する考えを見直す契機となる重要な発見といえます。
【論文情報】
○タイトル
2018 Discovery of the Jomon era maize weevils in Hokkaido, Japan and its mean.
○著者
OBATA H., MORIMOTO K., and MIYANOSHITA A.
○掲載誌
Journal of Archaeological Science: Reports 23, pp. 137-156.
○URL
https://doi.org/10.1016/j.jasrep.2018.10.037
○doi
10.1016/j.jasrep.2018.10.037
【詳細】
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