酸化グラフェンナノシートを重ねるだけで、シート間に“圧力”が発生することを発見!

グラフェンと呼ばれる炭素のみからなるナノサイズ以下の厚みの層状物質(ナノシート)が2010年にノーベル物理学賞の対象となったのは記憶に新しいと思います。今回、熊本大学大学院先端科学研究部の速水真也教授、大谷亮助教、磧本悠佑さん(2017年3月同大学院卒業)のグループは、グラフェンによく似た“酸化グラフェン”ナノシートを重ねるだけで、シート間に圧力が発生することを発見しました。更に、熱処理により層間距離を縮めると、より高い圧力がかかることを明らかにしました。
本成果は、膨大なエネルギーを使わずに高い圧力をかけることができる画期的な手法として、平成29年9月22日(金)の日本時間18:00にNature Publishing Groupの科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。

【掲載誌】 Scientific Reports
【タイトル】Tuneable pressure effects in graphene oxide layers
【著者名】Yusuke Sekimoto, Ryo Ohtani, Masaaki Nakamura, Michio Koinuma, Leonard F. Lindoy, Shinya Hayami
【doi】10.1038/s41598-017-12444-x

【詳細】 プレスリリース本文 (PDF 186KB)

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熊本大学先端科学研究部
担当:教授 速水真也
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